今回は、久しぶりのぶらぶら記事、大阪の時以来ですかね、この手の記事は。
ずっとTwitterを見ていただいている方はご存知だと思いますが、今年の3月上旬に東京に行ってきました。東京は本当に久しぶりで前回東京に行ったのは11年前、まだこのブログを始める前でした。

さて、前回東京に行った時はまだカフェ巡り初心者の頃でしたから、あまりお店巡りはしなかった(というか出来なかった)のですが、今回は東京の凄いお店にバンバンいってやるぜ!と思っていたので事前に色々候補を調べ、グーグルマップにマッピングしてから東京に臨みました
東京に行くのに夜行バスで行くか、近鉄特急と新幹線で行くか迷いましたが、夜行バスも案外料金がかかる(三重県の松阪からだと独立3列シートのバスで8000円ぐらい)のと、やっぱり夜行バスではあまり寝られなくて疲れてしまうだろうと思ったので、当日の朝一番に松阪から特急→名古屋駅から新幹線という手段で向かいました。これだと松阪からでも3時間ぐらいで東京駅に着いてしまうんですね、新幹線速い。でも2027年にリニアが開通したら、もっと早くなるんですよね… スゲーなぁとしみじみと思いながら電車に乗っていました
(早朝の松阪駅ホームにて)


松阪に帰ってきてからは車移動が多いですが、たまには電車の旅も良いものです

さて、名古屋駅に着いたのですが近鉄のホームから直接新幹線ホームへの入り方が分からない…(改札の場所は分かるけど切符の通し方が分からない)。仕方ないの駅員さんに聞いたら、その駅員さんはちょっと呆れたような顔をしながら、乗ってきた近鉄の切符と新幹線の切符を重ねて改札に通すんだと教えてくれました。普段新幹線に乗るなんて事殆どしないし、ましてや松阪からやってきて新幹線に乗るなんてほぼ初めてなので、重ねて通すなんてそんな切符の通し方があるのか(おそらく新幹線を使わなくともそういう切符の通し方というのはあるんでしょうが)なんていい歳して知らなかった事を恥じつつ、新幹線のホームに向かって歩いていきました

乗る予定の新幹線到着予定のホームに着いたところで、朝から何も食べてなかった事を思い出し、ホームのKIOSKでお弁当を買い求めました。色々なお弁当があって結構迷ったのですが、結局買ったのは小さなサンドイッチのセット。東京に着いたら、まずは駅内の「東京ラーメンストリート」でラーメンを食べようと決めていたので、あまりお腹が一杯になるとラーメンが美味しくなくなると思って控えめにしたのです

新幹線に乗り込んで発車してすぐにそのサンドイッチを食べ始めました。新幹線に乗るのは大阪に行った時以来でもう7年ぶりぐらいでしょうか。旅の途中の電車内では、こんなサンドイッチとペットボトルのお茶であってもワクワクして美味しく感じるものです。食べ終わってスマホのグーグルマップで現在地を確認してみると、もう蒲郡市の辺りを過ぎているではないですか。発車してまだ14分ぐらいなのに、とんでもない速さだなと思ってしまいました。この時グーグルマップを見ていてあっ!と思ったのですが、ちょうど喫茶hirayaさんの辺りを新幹線が通っています。「hirayaさんの裏手に見える高架は新幹線だったのか…」と初めて気付きました。

それからちょっとスマホで調べ物をしたりTwitterをしたりしていたらもう東京に着いてしまいました、あっという間でした、もう少し乗って旅気分を味わっていたかったなぁ…

ホームに降りて、とりあえず駅内の「東京ラーメンストリート」に行こうと思いましたが、どちらに向かえばいいのかよく分かりません。案内板を見ながらトイレに寄りつつ、ウロウロしてなんとかそれらしき所にたどり着きました。

有名な「六厘舎」 ここ来てみたかったんですよ

食券を買い、店員さんに渡すと30秒ぐらいでつけ麺が出てきました。この早さは予め茹でてあったんだなぁと正直ちょっと残念な気分になりつつも、ズルズルっ!とつけ汁に浸けてすすってみる、うん、まぁ美味しい!美味しいけど、これあちこちのお店で食べた事のある味(分かる人には分かると思いますが、所謂豚骨魚介系のつけ麺の味)だなぁ、それもこれなら名古屋のぎんやの本店の方が美味しかったなぁ…と思いながらも完食。小腹が膨れたところで「六厘舎の本店ならもっと美味しいのかな?」と思いながらお店を後にし、次の目的地に決めていた清澄白河の「ブルーボトルコーヒー」に向かいました。
とりあえず歩いて日本橋駅まで行き、1日乗車券(東京フリーきっぷ 1,590円)を購入。
これでメトロ、都営地下鉄、都電荒川線、日暮里・舍人ライナー、都営バスが乗り放題になります。「東京の鉄道はよく分からんが、これで困ることはないだろう」と思い安心して電車に乗り込みます
門前仲町駅で降りて、そこから歩いてお店に向かいました

途中、この神社の前を通りました。ルートはグーグルマップに頼り切りだったので、近くに来るまで全然気付きませんでしたが、ここしばらく前にヤバイ事件があったところだ…

さて、ブルーボトルコーヒー店舗前に来てみると外から見ても中で並んでいるのが見えました、平日の午前中だというのに。店舗前にも人が居ますが、これは並んでいるのではないそうです(店舗前の人達に直接ききました)

店内に入り、カウンター前に並んで待ち、10分ぐらいで順番が来て注文をして前払い。名前を聞かれるのでお店の人に伝えました、コーヒーを頼むのにまさか名前を聞かれるとは思いませんでしたが。

席を確保してしばらく待っていると、自分の名前が呼ばれたので取りに行き、戻ってきて味わってみる。

うーん…敢えていうと香りは良いけど酸味が強すぎる。まぁ前評判から分かっていたことですが(ココに行った周りのカフェ業界の人の呟き等を見ていると誰も「美味しい」とは言わないし)、僕はこの手のコーヒーがあまり好きではない、ただ想像していたよりは大分飲みやすくマズイということはない、というかこれを皆本当に美味しいと思って飲んでいるのだろうか(居るのかもしれない、関東の人と中部の人では好みが違うのかもしれないし)。いや、やはりこのお店は雰囲気を味わうのが主体で(確かにいろんな意味でオシャレで雰囲気はいいなぁと思います)コーヒーは味ではなく、どこそこの産地がとか、トレーサビリティがどうこうとか、豆の特徴を出したとか、そういう「情報」を飲んで満足しているような気がしました。このお店がそうであろうと言うことは来る前から調べて分かっていたのですが、一度は自分で実際に味わっておかないと何も言えないと思っていたので、もうこれで満足です。あ、いやココのコーヒーのファンの方には面白くない感想になってしまって申し訳ない…
珈琲豆屋さん的には面白くないでしょうが、僕は個人的には健康上問題がないなら豆の産地等もそんなにこだわりはなく「美味しければそれで良し」なんです(産地の表示があった場合、傾向として「マンデリンを選ぶと自分の好みの味である事が多い」からマンデリンを選ぶだけ。最近はモカなども選びます)。だからそのお店独自の謎のブレンドの名前(例えば「吹雪」とか「あじわい」とか)が付いている方が夢がある感じで好きです。僕はカフェは好きですがコーヒーマニアではないのです(コーヒー自体は好きで毎日ぐらい飲みます)。コーヒー好きの人にはすみません。
次行ってみよう!

お店を出て歩いて清澄白河駅まで行き、そこから東京スカイツリー近くの押上駅まで。そこから歩いて「拉麺 吉法師」に。ここは面白いラーメンが食べられるお店なんです ※2018年12月に渋谷区神南に移転予定だそうです

凄いビジュアル(画像加工等は一切していません)

どうやら普通に透明感の高いスープのラーメンを作って提供前に色を付けているようでした。味は凄く美味しいんです、目をつぶって食べたらこんな色のラーメンだとは思いません(そりゃそうだ)。ただ、青色というのはどうやら食欲を減退させる効果があるらしく、美味しさの割に食べきれなかったというか…なんだか不思議な感じでしたね。ここは他にも気になるメニューがいくつもあったので、次回東京に来たら出来ればまた来てみたいです
吉法師公式Twitterアカウント:@KIPPOSHI21

腹ごなしにとばかりに東京スカイツリーの写真を撮りまくった後、「東京スカイツリー」駅に入り改札を通ろうとするとゲートが開かず改札にはじかれてしまいました

「え?なんで?1日乗車券なのに」と思いましたが、どうやらこの東京スカイツリー駅からの路線(東武スカイツリーライン)は1日乗車券の対象外のようでした。仕方ないので切符を買って電車に。隣の「曳舟」駅で降り、駅から徒歩1,2分の「東向島珈琲店」に入りました

ここは川口葉子さんの著書「東京カフェ散歩」に掲載されていたお店で気になっていました。「東京カフェ散歩」にも色々なタイプのお店が沢山載っているんですが、あまり気を遣わずマッタリしやすそうで珈琲やケーキが美味しいというタイプのお店を今回巡る候補の内のひとつに加えておきたかったんです。本で読んでこのお店は多分そういうタイプのお店だと感じたので候補に入れてありました。店内は入口の方に近いエリアと奥の方のエリアと2つに分かれていて、奥の方は窓から側の公園が見えてとてもゆったりした空気が流れていました

とりあえず珈琲とここの名物らしいチーズケーキを注文しました

このチーズケーキ、岐阜市の豆に音さんのチーズケーキと似ているなぁ(豆に音さんの方が東向島珈琲店さんに似ているというべきなのかもしれませんが) 味も近かったです、ということは美味しかったってことです(笑)
少し長居したのでソーダーも注文

マスターも店員さんも感じが良く、メニューも美味しく、ゆったり出来て…川口葉子さんが本で取り上げるだけのことはある納得する、すばらしいお店でした
お店を出た後、押上駅から浅草線で宝町まで行き、銀座の富士フォトギャラリー銀座に行きました

知り合いがここで写真展をやっていたんです(正確には知り合いを含む数人の方が写真展をやっていた)、これが今回東京にやってきた目的だったんですよ

展示スペースには僕のとは次元が違う写真が一杯掛けられていました

知人の知人の方(今回写真展を開催した中心となった方)らしき方が在廊されていましたが、恐れ多くてとても話しかけられませんでした(;´∀`)
ギャラリーをあとにして、次に向かったのは一度は来てみたいとずっと思っていた「銀座WEST本店」に。ここは、戦後1947年からやっていてクウネルや川口葉子さんの著書(「東京の喫茶店」)他多数の雑誌等にも取り上げられたことのあるとても伝統あるお店なのです。東京に来たら絶対に寄りたい、先程の写真展以外では今回の東京旅行での最重要ミッション!!

がっ…!! 店内に入ると残念ながら既に満席… 制服を着た店員さんに「満席ですのでしばらくお待ちいただきますが…」と告げられたので、この日は潔く諦めました(翌日また行くつもりだったからなのですが)
次に向かったのはこれまたそこから徒歩3分ほどのところにある資生堂パーラーサロン・ド・カフェ。ここも1973年以来続いている伝統あるお店です(「サロン・ド・カフェ」が1973年で、洋食を食べさせてくれる「資生堂パーラー」自体は戦前からあります)

このビル自体が資生堂のビルで、各階に資生堂のお店が入っています

サロン・ド・カフェは3Fなのでエレベーターで向かいました
3Fに着いてエレベーターから出ると、目の前に受付らしきところがあり、かなり重々しいと言うかラグジュアリーというか…そういった類の空気が立ち込めています。なんかホテルの支配人みたいな感じの人も居るし…アワワワ(;´Д`)
カジュアルな格好で来ていた僕は「しまった!とんでもないところに来てしまったぞ‥サロンと付いているのは伊達ではなかったんだ」と思いましたが、今更、踵を返してエレベーターに乗り込むわけにもいかず、受付名簿に名前を書き込み、待ち席にちょこんと腰掛け、カフェの席が空くまで待っていました。救いは待ち席の僕の隣に明らかに都外からやってきたと思われる同じような格好をしたカップルが居たことです、彼らのおかげで精神崩壊せずに済みました
しばらくすると名前が呼ばれ(幸いにも)隅の方のテーブル席に案内されました。メニューを注文して一息つき、店内を見回すとスーツを着た普通のサラリーマン(どうも打ち合わせか何かに来たよう)や、僕のように結構カジュアルな格好でやってきている人達も居て、入口のところで感じたほどガチガチに高級感漂うお店ではないと分かったので先程からの呪縛が解けました。僕はここに居て良いんだ…
注文したのはプリンアラモード(とセットの紅茶)

流石にいいお値段ですが、これはホンモノ!と言いたくなるような上品なお味でした。美味しくて、更にお腹にドーンとたまらず、ペロリと食べられてしまったのも驚きでした

その後は、これまた近くの「カフェーパウリスタ銀座店」に。ここは1911年創業の日本初の本格的なカフェとされているお店。

お店に入ると1Fが喫煙席、2Fが禁煙席になっているとのことで、禁煙席を希望すると2Fへどうぞと店員さんに言われたので、廊下的な階段を上って2Fに上がり、前の通りがよく見える窓際の席をゲット

コーヒーとケーキを注文

このケーキが結構お腹にたまってしまい、この後銀座のどこかで晩御飯を食べていこうと思っていたのが、自分のなかでキャンセルとなりましたが、歴史あるお店でひとときを過ごせてとても満足でした

さて、そろそろ予約してある今夜の宿に向かわねばと、地下鉄銀座駅から日比谷線で中目黒駅まで行き、そこから祐天寺駅まで歩いて宿に向かいました。なぜ、祐天寺まで乗っていかずに中目黒までだったかと言うと、地下鉄が中目黒まででそこからは東急東横線になり、1日乗車券が使えないからです。一駅のためにまた切符を買うのってなにか負けたような気分になるので嫌だったんですよ(;´∀`)
でも、結果的には歩いて行ってよかったです、というのは「コーヒーもう一杯」に出てくるような、ごちゃごちゃした立体的な迷路のような、住宅街なのに突然喫茶店や飲み屋がポツンと出現する、田舎者の僕からすると不思議な町並みが見れてそれがとても楽しかったからです。こういう造りは非常に人が密集している東京ならではなんじゃないでしょうか。大阪でも名古屋でもそんなのは見たことがなかったですから。(※下の写真数枚は翌日の午前中に撮影したものです。実際に通った時は夜でした)






中目黒駅から徒歩十数分、祐天寺駅前を通り過ぎ、ようやく宿に着きました
東急ステイ目黒・祐天寺

元々は賃貸マンションか何かだったのか、あまりホテルっぽくない外観でした(けなしているわけではないです)
従業員の方はとても感じが良くて、部屋も文句なし。ベッドも寝心地よくてよく眠れました。ここは次回東京に行った時でも是非また泊まりたい。ちなみに素泊まりのプランにしたのでご飯はコンビニで買ってきて食べました(本当はこの近くの夜遅くまでやっているカフェに行って食べようとそこまで行ったんですが、早仕舞いしていて入れなかった)



翌日は、10:00にチェックアウトして、すぐ隣のbranchというビストロとカフェの中間的なお店で遅めの朝食をいただきました。

店主さん一人で切り盛りしているお店ですが、入りやすいし、とても感じが良かったです。そして料理もよかった。雰囲気も好みで、またいつか必ず再訪したいと思うお店でした

公式instagramアカウント:naozo755
その後、また銀座まで行って、昨日満席で入れなかった「銀座WEST本店」に行きました(店内の写真は「Googleおみせフォト」からの埋め込み画像です。実際に僕が撮影したものではありません)
どの席でもお好きな席にどうぞと制服を着た店員さんに案内されたので、奥の方の二人がけの席に座り、ストロベリーサンデーとクリームソーダーを注文しました

白色のクリームソーダーって、初めて見ました。着色料等など添加物的なものは一切使用しないというお店の方針らしいですが、それがこのメニューにも目に見えて表れていると思いました

クリームソーダーのソーダー自体には甘みがついておらず、甘みは乗っているアイスクリームと一緒に出てくるシロップで調整します
シロップが入ったピッチャー、普通のピッチャーと違って持ち手が90度ズレているんですよ。これは持ちやすいようにと特注で作られたものらしいです

流石に伝統ある銀座のお店、お値段はカフェとしてはかなりのお値段でしたが全く不満に感じませんでした。高くてもそれを不満に思わせないってのは凄いですね
(僕が座ったのは奥の方の二人がけのテーブル席です)
隣のテーブルに座った初老の御婦人は、文庫本を広げてゆったり過ごされていました。またスーツ姿で打ち合わせをしている中高年のサラリーマンっぽい方々もいらっしゃったり。全体的にマナーの良い中高年の方が多かったような印象でした
お店を出た頃、ちょうど昼食時だったので、事前に調べてあったオムライスが美味しい「喫茶You」というお店に向かいました。
が、お店の前辺りに来たら、なんか人が無茶苦茶一杯並んでるんですよ、で、よく見たら全員「喫茶You」に向かって並んでるんです、もうね、アh(以下略
平日だと言うのに…、いや平日だからこそだったんでしょうか。諦めてこれまた事前に調べてあった「むぎとオリーブ」というちょっと洒落た名前のラーメン屋さんに行きました。ここも並んでいましたが、さっきのお店ほどではなかったので、おとなしく並びまして無事昼食にありつけました、ん、有名店だけあって流石に美味しかったですよ

その後は、もう一度「銀座WEST」に行ってお土産用にリーフパイを買い込み


皇居のお堀沿いを歩いて東京駅まで行って新幹線に乗って名古屋~松阪に帰りました



一泊しかしなかったのでちょっと駆け足気味の巡り方になりましたが、とても充実した東京お店巡りでした。やっぱり人口が一番集まっている場所というのはお店のレベルも自然に上がるんだなと、ひしひしと感じましたね。次回は文庫本でも持って行って朝一番に銀座ウエストに入ってゆっくりしてみたいです
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