(その1からの続き)
その1で少し触れたように2007年の時点で、ブログのためではなく本当に個人的にカフェ巡りを始めていたので、2008年1月にブログを始めた時にはある程度「自分の中での良いお店リスト」は出来上がっていました。なので最初の頃はあまりネタに困るということはなく、毎週取材に行って撮影をして記事を書いてということを繰り返していました。この頃は仕事をしながらも週に2店ぐらいの記事をアップするという今の僕の遅筆ぶりからは想像も出来ないスピードでしたが、この頃の派遣での勤め先が某ブラザーグループの音楽関係の企業のたまたま楽な部署で人間関係も非常に良かったため、精神的にも時間的にも仕事が足かせになることがなく、ブログに集中できたというのが大きかったですね。あの会社の人達はとてもいい人が多くて今でも感謝しています。
(ここからは僕の当時の好みと名古屋カフェの傾向、特に思い出深いお店の事をつらつらと)
ところで、その頃は和風のカフェというのが自分の中でブームでした(世間的にも名古屋では、まだ和カフェというのが比較的珍しかったのではないかと思います) そのため最初の頃の記事は和風のカフェが多かったですね。また(ほぼ)カウンターのみの和風のカフェというのも結構ありまして、最初の頃結構よく行っていた「月の空」や「十二ヵ月」、「茶房 伽藍」もそうでした。この頃は、今よりずっと緊張しながらお店に入っていって注文していました。カウンター中心のお店って緊張するんですよ(;´∀`)

(夜の「月の空」外観 2009年撮影 ここは既に閉店されています いつも良いお香の香りがしているお店で緊張感もありましたが結構好きなお店でした)

(「茶房 伽藍」外観 2011年撮影 ここは既に閉店されています コメダのすぐ近くにありました。品のいい店主さんが作ってくれる白玉がとても美味しかった)

(「十二ヵ月」外観 2016年撮影 ここは今でもバリバリ現役です)
そうそう、和カフェが自分の中でブームとは言いましたが、実はこの頃から既に僕の行きつけのお店は天白区の「マンハッタン珈琲店」でした(当時は店名が今と違っていて「ミッチェル」という店名でした) 僕はこのお店で「コーヒーってこんなに美味しいものだったんだ」と気付かされて、それがカフェ巡りをする後押しにもなったんです。どんなにストレスが溜まったときでも、あのお店に行ってコーヒーを啜りながら雑誌を読んでいると「なんとかなるさ」という気分になってお店を出ることが出来るという僕にとっての精神力回復スポットでもありました。実は今でも年に1~2回は松阪から行ってマッタリさせてもらっています。

(「マンハッタン珈琲店」外観 2009年撮影 この頃はまだ外のウッドデッキがありませんでした)
この頃の自分中でのトップ店は海部郡飛島村の「ユナイテッドバンブー」でした。今でも色褪せないお店ですが、当時は今より店内が暗くて(と記憶しています)不思議スポット感が強かったんですよ、メニューも魅力的でしたし。場所などの関係で回数的にはそれほど行けてないですが、凄くオススメのお店でした(今でも)

(「ユナイテッドバンブー」店内 2009年撮影 今でも現役のお店ですよ)
それと今ではカフェで当たり前のメニューになっている「キッシュ」ですが、この頃は名古屋のカフェで出しているお店はそんなに無かったんじゃないでしょうか。まだ僕がそんなに絶対的な数のお店をまわれていなかったというのもあるのかもしれませんが、この頃はキッシュを提供しているお店は千種区の「metsa」ぐらいだったような気がします(もちろん他にもあったかもしれませんが…)

(「metsa」店舗入口 2009年撮影 オーナーさんは変わりましたが今でも現役のお店です)
あと、この頃って、今では減ってきた「カフェという名の洋風居酒屋」という感じのお店が名古屋ではまだ多かったと思います(大きめの店舗で夜遅くまでやっているタイプのお店、一人では入りづらい)ぶっちゃけて言ってしまうと、僕はこの手のタイプのお店が苦手でして(というか僕にとっては「カフェ」ではない) あまり入ったことがありません(僕の中では「ワイワイ系のカフェ」と呼んでます)。 この頃まだやっていたmixi上などで「カフェ」というと、僕が好きなタイプのこじんまりした個人店というよりこの「カフェという名の洋風居酒屋」を指す事が多く「カフェ好き」を自称する女のコの前で「カフェが好きだ」などと言おうものなら「え~っ、そうなんですかぁ~、私も好きなんですよぉ(ハート)」というパターンで会話が始まりそして大体そのカフェというのは「カフェという名の洋風居酒屋」だったので会話がズレてきてとてもやりづらかったです(笑) ちなみに近年はこの手のお店は減ってきて、僕が好きなシャビーシックでゆっくり出来るタイプとこの手のワイワイ系のカフェの良いところ取りしたようなお店が増えてきた印象です。
さて、ブログを初めて4ヶ月ほどの時に出会ったお店で千種区の吹上にあった「cafe+gallery co9(こきゅう)」というカフェがありました。このお店は当時の名古屋のカフェとしてはスイーツも料理もレベルが高く、また店主のTさんと個人的に趣味が合ったのと常連に他のカフェブロガーが何人か居たこともあって2008年で通ったお店の中でトップ3に入ります。この頃はco9で知り合った仲間数人で京都カフェ巡りに行ったりと本当に楽しい時期でした。
残念ながら2009年の2月末で閉店してしまったのですが、今でも店主のTさんや、一部の常連の人達とは付き合いがあります。

(「co9」店内 2008年撮影 ここには頻繁に来て晩御飯を食べてスイーツを食べて仲間と色々アホな話をしてとても楽しかったですね(笑))
また勤務先すぐ近くにあった「隠れ家ギャラリーえん」には金曜の勤務後にはよく寄っていっていました(当時は週末の営業時間が20:00までだったので定時で終われば寄れたんです)コーヒーも好みでしたし、冬でも雰囲気含めて暖かな店内でリラックスできるお店だったのでお気に入りで頻繁に行っていました。

(「隠れ家ギャラリーえん」外門 2008年撮影 記事の撮影のための取材当日 雪が降って大変でした。今でも現役のお店です)
それにしてもこの頃に書いた記事のお店を今見てみると、かなりの数のお店が閉店してしまっていて寂しくなります。僕は記事にしたらそれっきりということは出来るだけしないようにしている(とは言え、松阪に帰ってきてからは、距離の関係でどうしてもそういうお店もいくつか出てきてしまっていますが(;´∀`))のですが、訪問したお店の数が増えれば増えるほど当然再訪が難しくなってきます。これはブロガーの宿命のようなものなんでしょうが、数年訪問できてなかったお店が閉店していたとネット情報で知ったりすると凄く悲しくなります(数年行かないでおいて勝手な事言うなよと思われてしまうでしょうが…)
2009年に入って半年ぐらい経った頃だったでしょうか。昨年閉店してしまいましたが、瀬戸市の「虹の樹」というお店に行って、そのお店の記事を書いた頃のことです。記事をアップしてしばらくしてからお店に再訪すると、お店の方に、僕のブログの記事を見てやってきたお客さんが何人も居て、その人達が「レイガスさんのアップした記事のお店はほぼ間違いない、いいお店」と口にしていたと言われて、ちょっとビックリしました、そんな話になってるのかって。これはもう責任重大というか変なお店はアップできんな…とその時強く感じました。それからアップするお店の基準が段々厳しくなっていったのです(続く)
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